春や秋の季節は、花粉症の症状でゆううつな方も多いのではないでしょうか。
目のかゆみ、くしゃみ、鼻水…。頭がぼーっとしたり、集中力が途切れたり、早くこの季節が終わらないかと心待ちにしてしまいます。少しでも楽になりたい方には、自律神経のバランスを整えるアプローチがおすすめです。
今回は、ヨガが花粉症にどのような効果をもたらすのか、花粉症の症状改善に効くヨガのポーズをご紹介します。
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ヨガは免疫力アップに効果的
ヨガは免疫力を高め、健康的なカラダに導いてくれることでも知られています。ヨガで免疫力が高まるポイント2つをご紹介します。
呼吸
ヨガは、普段よりゆっくりと、深く呼吸をすることが基本です。深い呼吸は血流を改善し、酸素や栄養、熱などが全身に行き渡ることでカラダを整えてくれます。
また、ゆっくりとした呼吸により、副交感神経が優位になり、自律神経のバランスが整うことで、回復力アップ、免疫力アップにつながります。
胃腸を刺激する
ヨガのさまざまなポーズは、内臓への刺激になり、内臓の機能を活性化してくれます。「ねじりのポーズ」や「お腹まわりを圧迫するポーズ」などは、腸を刺激して活性化する効果があります。
腸の中には免疫細胞の7割が集まっているとも言われており、腸を整えることは免疫力を高めるのに重要なポイントです。
花粉症の症状改善に効くヨガポーズ
コブラのポーズ
- うつ伏せになり、両足は腰幅に開きます。
- 両手を胸の横に置き、脇は閉めます。
- 息を吸いながら、足の甲と太もも、恥骨で床を押して、上半身を持ち上げます。
- 吐く息で肩甲骨を下げ、耳から肩を遠ざけます。
- 肘が伸びきらないところで、そのまま3~5呼吸キープ。
キャット&カウ
- 四つん這いになります。
- 息を吸いながら、尾骨(お尻のしっぽ)を上向きにして背中を反らせ、胸を開きます。
- 息を吐きながら、背中を丸めて尾骨を下に向けます。
- これを1セットとして、3~5回行いましょう。
魚のポーズ
- 仰向けになり、足をそろえて伸ばします。
- 手のひらを下に向けてお尻の下に入れます。
- 肩甲骨を寄せるように両腕を伸ばしたまま近づけます。
- 息を吸いながら胸を天井に向けて持ち上げ、頭頂部が床につくように首を伸ばします。
- 腕で床を押すようにして体を支えます。
- 3~5呼吸キープしましょう。
半分の魚の王のポーズ
- 両脚をまっすぐ前へ伸ばします。 右脚を折り曲げ、左脚をまたぐようにして脚を立てます。
- 左足を曲げ、右のお尻の方に足先がくるようにします。
- 右手をお尻の後ろにつきます。
- 息を吸いながら左手を上に伸ばし、吐きながらウエストを右にねじり、左ヒジを右のヒザに引っかけます。
- 3〜5回呼吸をして、反対側も同様に行いましょう。
まずは毎日お家でコツコツとやることが大事です。
マットをお持ちでない方はヨガマットのおすすめの記事もご覧ください。
花粉症の原因とメカニズム
目や鼻の細胞の表面に付着しているIgE抗体と花粉とが結合し、アレルギー症状と関係している「肥満細胞」と呼ばれる細胞から化学伝達物質が分泌され、それらの物質が神経や血管を刺激することで生じます。
主な症状としては目のかゆみや充血、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりなどがあります。症状には個人差があり、同じ量のアレルゲンが体内に入り込んでも、症状が出る人と出ない人とに分かれます。
毎年花粉のシーズンになると同じ症状を繰り返してしまうのは、このような細胞とアレルゲンの反応が繰り返されるからです。
花粉症と免疫力の関係
花粉症の人は、鼻水や涙がでるといった悩ましい症状を直接的にどう抑えるかのみに関心が向かいがちです。
しかし、花粉症もほかの病気と同じように免疫力を整えて体調そのものをよくすることが、症状を軽減するためにはとても大切です。
なぜかというと、ヒトの免疫システムは、それぞれの免疫細胞がどの異物に対して作用するかが決まっている一方で、全体のバランスというものが存在します。
免疫細胞全体が正常に働くことで個別の免疫細胞も正常に機能し、何かが正常に機能しなくなると免疫全体に影響が出ることが多いのです。
また、花粉症がおこる2月〜4月は、季節の変わり目で体調を崩しがちな時季です。免疫システム全体が不調をきたしやすく、 その結果、 花粉症の症状も悪化しやすいのです。
花粉症に悩んでいる方は、疲れが溜まっていないか、不規則な食事や生活をしていないか、体調を崩していないか、 などで、症状の出方が変わってくるというご経験があるのではないでしょうか。
地味なように思えますが、風邪などによって体調を崩さないようにし、カラダを良い状態に保つことは、花粉症の症状の軽減にとって、 とても大切です。
免疫機能を上げる生活習慣
規則正しい生活を送ることが一番です。睡眠不足、運動不足、栄養不足、ストレス過多によって免疫力が低下していきます。
すべての病気に対して言えることですが、以下のことに気をつけて下さい。
- 睡眠時間をしっかりとる
- 栄養バランスのとれた食事
- 規則正しい生活
- 適度な運動
- ストレスを溜めない
まとめ
つらい花粉症の症状を軽減するためには、日常生活のちょっとした心がけが大切です。「栄養バランスのとれた食事・適度な運動・規則正しい生活・ストレスを溜めない」この4つのポイントをおさえておきましょう。
また、自律神経のバランスを整えさらに免疫力をアップさせるには、ヨガが効果的です。
Youtubeでは自宅でできる簡単なヨガレッスンもご紹介しています。ぜひ一緒に行っていきましょう。