当たり前ですが、私たちはどんな時も常に呼吸をしていなければ生きていけません。
しかし、呼吸というのは、ほとんどが無意識のうちに行われています。
パソコンに熱中しすぎて、気がつくと息を止めていた、なんて経験はありませんか?
そんな当たり前すぎて普段注目することのない「呼吸」。
ヨガではこの呼吸がなぜとても大切なのか、ご紹介したいと思います。
この記事はこんな人におすすめ
・初めてヨガをする人
・ヨガの効果を高めたい人
・ヨガの呼吸法がわからない人
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ヨガは呼吸法が大切な理由
ヨガの呼吸法は、単に酸素をたくさん肺に取り込み、二酸化炭素を出すということではないんです。
普段私たちが何気なく行っている呼吸は、実は自律神経がコントロールしています。この呼吸を意識的にコントロールすることで集中力を高め、心身ともにリラックスさせ、心の落ち着きを取り戻し、心をコントロールできるようになっていきます。
まずは普段の呼吸を観察してみましょう。
呼吸法の効果
ヨガの目的は、心身を整えることです。
では、呼吸によって身体にはどのような変化が起こるのでしょうか。どんな効果があるのかご紹介します。
自律神経バランスを良くする
ヨガの呼吸法は深く呼吸を行うことが基本です。
深く息を吸ったり吐いたりすることを意識すると、自然とゆっくりしたスピードで呼吸をすることにつながるため、副交感神経が優位になります。
副交感神経が優位になり自律神経のバランスが整うことで、睡眠の質や腸内環境の改善、ストレスの緩和など、さまざまな効果が期待できます。⇒自律神経を整えるヨガのポーズ
血行促進
深い呼吸を行うことで、普段よりも多くの酸素を体内に取り込めます。
また、深い呼吸により身体がリラックスして血管が拡張した状態なので、栄養や酸素をしっかり供給することも可能です。
血流の流れがよくなることで代謝がアップし、冷え性や肩こりの改善、免疫力の向上といった効果も期待できます。
免疫力アップ
深い呼吸で、副交感神経を優位になり、免疫力アップにも繋がっていきます。交感神経には身体を休ませる働きだけでなく、リンパ球を増やす働きがあります。
つまり、深い呼吸によって、副交感神経が優位になるとともにリンパ球が増加し、免疫力向上につながるのです。⇒免疫力アップのヨガのポーズ
インナーマッスルを鍛える
ヨガの呼吸法で鍛えることができると言われているのが、腹横筋です。
お腹の表面にある目に見える腹直筋のさらに奥、深層部にあってお腹全体をコルセットのように横に覆っているインナーマッスルです。胃腸や骨などを支える役割を果たし体幹を安定させています。
この腹横筋は運動ではなかなか鍛えるのが難しい筋肉ですが、ヨガの呼吸法とポーズでしっかりと強化させることができるとされています。
ヨガの呼吸法のポイント
ヨガの呼吸法にはさまざまなメリットがありますが、ただ呼吸をするだけでは効果は半減してしまいます。
では、呼吸を行う際にはどのようなポイントに注意すれば良いのでしょうか。
鼻呼吸で行う
ヨガの呼吸法の基本は「鼻から吸って鼻から吐く」ことです。
口呼吸よりも鼻呼吸の方が、より多くの酸素を身体に取り込めるとされています。
また、空気中のウイルスなどをブロックしたり、喉の乾燥を防いだりするなど、鼻呼吸にはメリットが多いです。
鼻が詰まっているなど、鼻呼吸が難しい場合は口呼吸でも問題はありませんが、日頃から鼻呼吸をするように意識しましょう。
呼吸を止めない
最初のうちは、ポーズに意識が向いてしまい、呼吸が止まっていたり、浅くなっていたりする方が多いです。
まずは「吸う」「吐く」の動作を意識的に行っていきましょう。
身体の力を抜く
身体に力が入っていると、呼吸が短く浅くなってしまいます。
長く深い呼吸を行うことで、筋肉の緊張が取れて、体の柔軟性も高まり、自律神経も整っていきます。
鼻呼吸のやり方
最初のうちは苦しくても、時間と回数を少しずつ増やしていくと、自然な鼻呼吸ができるようになります。
では、鼻呼吸のやり方をご紹介します。
- 右手の人差し指と中指を眉間に置き、親指で右の小鼻を押さえて鼻の穴をふさぎます。
- 左の鼻の穴から息を吐き切り、ゆっくり吸い込みます。
- 右手の薬指で左の小鼻を押さえて穴をふさぐと同時に、親指を放して右の鼻の穴から息を吐き出します。
- 右の鼻の穴から息を吸い込んだら、今度は薬指を放して左の鼻の穴から息を吐き出します。
- 左右の鼻の穴交互に繰り返行いましょう。
まとめ
ヨガの呼吸法というのは、私たちの想像を超えて、とってもパワフルで可能性に満ちたツールであるということ、感じていただけたでしょうか?
同じポーズをしていても、ゆったりと安定した呼吸で行うのと、乱れた呼吸で行うのとでは、練習の質が全く違うものになるはずです。当たり前に行っている呼吸を今まで以上に意識を向けて、生活スタイルを楽しんでみてください。
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